【本の感想】ウイリアム・デイビス 『小麦は食べるな!』 白澤卓二訳

ウイリアム・デイビス 『小麦は食べるな!』 白澤卓二訳、日本文芸社、2013年発行を読みました。

原題は『WHEAT BELLY』です。小粋なアメリカンジョークを交えつつながら、小麦を断つ食生活をおくるよう勧めています。

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小麦は精製されていても全粒粉であっても身体を痛めつけ、様々な病気の原因になっていることを指摘しています。そして自身と患者が小麦をやめたことで回復したことを小粋なアメリカンジョークを交えつつ説明し、小麦を断つ食生活をおくるよう勧めています。

根拠は自身と患者のことが中心のため、科学的根拠は弱いです。しかし、セリアック病や本の表紙にあるような病気に悩まされているならば、食生活を考える参考になるでしょう。

要は低炭水化物生活

アメリカの食生活で穀物といえば小麦のようです。その小麦が体に悪であるとして食べないようにするのであれば、それは低炭水化物生活です。

著者は小麦が体のあちこちを痛めつけていることを語っています。低炭水化物ダイエットの話をしているわけではありません。しかし、ほとんどの食品に含まれている小麦を止めるということは、結果的に低炭水化物ダイエットになっているとも言えます。

小麦を食べすぎるな

「健康的な生活を送るために全粒穀物を食べましょう。砂糖など糖質を取りすぎないように注意しましょう」こういうことはよく耳にします。本書で指摘をしている恐ろしいところは、「全粒粉の小麦は精製されたものよりましかもしれないが、小麦そのものが過度に品種改良された穀物のため、全粒粉であっても身体に悪い。」としているところです。

煙草に例えると、低タール、低ニコチンの健康志向の煙草だからといって、健康に悪い煙草を吸う本数を増やしてもいいのか。ということです。

根拠は信用できる?できない?

小麦がダメならアメリカ以外の地域ではどうなのか?飼料として小麦を食べている動物の肉はどうなのか?

などは分かりません。これは根拠の多くが著者の経験と、著者の患者たちのエピソードで構成されているからです。要は食べすぎじゃないのかという気がしないでもありません。

さいごに

小麦に過敏に反応するのでなければあまり気にする必要はないと思います。とはいえ、健康志向な方はとりあえず試してみて、著者や患者と同じように効果を得られるか体験してみればいいでしょう。

それで効果があれば良しです。効果がなければ忘れてしまえばいいと思います。

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