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【本の感想】スコット・ウエスターフェルド 『ゴリアテ ロリスと電磁兵器』 小林美幸訳

スコット・ウエスターフェルド 『ゴリアテ ロリスと電磁兵器』 小林美幸訳、早川書房ハヤカワ文庫SF)、2014年発行を読みました。

原題は『GOLIATH』です。副題は日本オリジナルです。

物語は三部構成です。『ゴリアテ』は『リヴァイアサン』、『ベヒモス』は続きにしてシリーズ完結編です。

☆☆

テスラと電磁兵器と不思議な描かれ方の日本に面白味はあっても、過去の二作に比べて舞台に驚きはなく、物語はテンポが悪くなってしまっています。

ニコラ・テスラ

変人ニコラ・テスラと、そのテスラが作った世界を変える兵器「ゴリアテ」が物語の鍵となります。

変人っぷりはなかなかの悪人として描かれているように思います。それが魅力的かというとただの奇人のようにしか見えなかったです。物語のオチ含め、最後の最後まで道化だった哀れな存在です。

世界観

『リヴァイアサン』の世界に慣れてしまったのか、新鮮味がありません。日本のなんとも言えない描かれ方や、マスゴミっぷりのひどいアメリカを読んで、ただただ苦笑いです。

さいごに

少年少女の物語としては一つの区切りをつけてめでたしめでたしです。しかし、それ以外にあった魅力がさらに大きくなることはなく、期待を裏切られたような気になります。

結局、大戦は終了していないのですが、権謀詐術渦巻く大人の汚い世界は主人公たちには似合わないからこれでいいのかもしれません。

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