【本の感想】桜坂洋 『よくわかる現代魔法4 jini使い』

桜坂洋 『よくわかる現代魔法4 jini使い』 集英社集英社スーパーダッシュ文庫)、2005年発行を読みました。『よくわかる現代魔法3 ゴーストスクリプト・フォー・ウィザーズ』の続編です。

☆☆☆

うんちくや小ネタが多い回です。分かるネタが多いとそれなりに楽しめます。

うんちくと小ネタ色々

著者の桜坂洋は1970年生まれです。その年代が体験したゲームやネット文化で得られる小ネタとスラングが分かれば面白いです。

色々と語るのは表紙にもなっている坂崎嘉穂という女子高生でコンピュータが得意という設定です。『涼宮ハルヒの憂鬱』をはじめとした涼宮ハルヒシリーズに登場する長門有希を人に近づけ、著者の分身のような文化圏に生息しているような感じです。

小ネタは様々ですが、解説はあまりせず、「わからないならわからないでいい」と突き放す冷たいキャラクタです。

冒頭から前半にかけて「おっとテレポーター」、「背後に立たれるのが嫌いな殺し屋」、「せっかくだから俺はこの赤の扉を選ぶぜ」 、「街角に壺が置いてあったら割るタイプ?」 など知らない人なら訳の分からないことばかりです。逆を言えば、このテイストが分かれば楽しめます。

プログラム系のネタ

JAVAが懐かしいです。「JAVAがあればどの自販機でも同じ味のコーヒーが飲める」という説明が面白かったです。

他にも舞台が高層ビルである理由やサンドボックスの話など、プログラム系に寄せた話は分かりやすかったです。

さいごに

今回の中心となる坂崎嘉穂の言う、「わからないならわからないでいい」のとおりです。狙っている読者層がずいぶんとニッチです。

分かればクスッとできますし、分からなければほんと意味不明でつまらないと思います。

今回は分かるネタが多く、プログラムの話もすっと頭にはいるものだったので今までの中では一番面白かったです。

物語は『よくわかる現代魔法5 たったひとつじゃない冴えたやりかた』に続きます。

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