【本の感想】安部司 『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』

安部司 『食品の裏側 みんな大好きな食品添加物』 東洋経済新報社、2005年発行を読みました。

☆☆

多くの食品に使われている食品添加物の説明されていない裏側についてに書かれています。その裏側とは、化学の実験のような足し算と引き算で、味付けなど様々なことができる食品添加物の不気味さであり、感覚的に伝わってくる気持ち悪さです。

それらを通じて食品添加物について考えるきっかけになります。

食品添加物の不自然さ

冒頭の白い粉を組み合わせてとんこつ味のラーメンスープを作る話や、作った人が食べないというコメント、溶剤漬けにすることで綺麗になる食品の話など、食品添加物の食品としての不自然さと気持ち悪さをたびたび強調しています。

食品添加物自体、数が多すぎて単体や組み合わせで人体にどれくらい影響を及ぼすのかはほとんど分かっていません。だからこのような感覚に訴える手法をとっているのでしょうが、子供の例にするあざとさ含め、読んでいて気持ちの良いものではありません。

とはいえ、プリンハムの例は分かりやすいです。本来の材料でないモノを添加することで水増しされた結果、容量が大きくて安いハムができるということが分かります。

これを知ってしまうと買い物には慎重にはなります。問題はそれが身体にどのような影響を及ぼすかが全く分からないことです。これでは善し悪しの判断がつきません。

食品添加物は良いものなのか悪いものなのか

便利になっているのは間違いないでしょう。安くなりましたし、便利にもなりました。そうでもないとここまで広がっていません。

では身体にどのような影響を及ぼすのでしょうか。悪影響があるとして、便利さと安さのトレードオフとして悪影響を受け入れる必要があります。しかし、それは分かりません。

味の作成工程、工場の風景、作った人の食べないというコメントなど、ただただ不気味なことだけが伝わってきます。

さいごに

分からなかった情報が分かるという意味ではいいことです。原材料表示で何が入っているか分かるようになり、それが何なのかという解説はありがたいです。しかし、科学的根拠がないとただの煽りです。着色料に虫を使っているから、白い粉で味を作るから何だというのでしょう。

伝え方をもうちょっと考えて欲しかったです。

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