「 食生活 」一覧

[読書雑文]『新版 日本の長寿村・短命村』近藤正二・萩原弘道

『新版 日本の長寿村・短命村』近藤正二・萩原弘道を読みました。36年間かけて990の町村を調査した著者の結論は食習慣でした。

現地調査で共通項を見つけ出す

仕事のキツイと言われる海女でも地方によって寿命がずいぶんと違います。同じような米どころでも違います。短命村の多くある地域でぽつりと長寿村があります。では何が違うのかということを実際に現地へ行って調査し続けています。

その調査内容は環境、迷信、生活事情などです。調べるといくつか共通する項目があり、そこから長寿、短命の食生活を導き出していきます。その語り口はやわらかで分かりやすいです。

食生活は村の歴史

その口調に導かれるように読み進めていく中で出てくるのが村の歴史です。長寿、短命の生活を紐解くと、その村の食生活がどのようなものだったかが見えてきます。そして、なぜそのような食生活になっているのかも見えてくるあたりが面白いです。

その村はなるべくして長寿に、短命になったんだということが分かります。

緑黄野菜、海藻、大豆、小魚が長寿村をつくる

著者の結論は「緑黄野菜、海藻、大豆、小魚が長寿村をつくる」ということです。なぜそのように結論されたかは本書を読めば分かります。

ちなみに男女差についても書かれています。村のしきたりにより男女の食生活に差があれば寿命にも差が出るとのことです。

結局のところ、人の体は食べ物で決まるということなのでしょう。体が何で作られているかを考えると当然の結論です。しかしながら、普段からこの結論をないがしろにしているのであれば、本書に書かれた長寿村の食生活は長生きの手助けになるはずです。先人の知恵ですね。


[読書雑文]『小麦は食べるな!』Dr.ウイリアム・デイビス(訳)白澤卓二

『小麦は食べるな!』Dr.ウイリアム・デイビス(訳)白澤卓二を読みました。原題は『WHEAT BELLY』です。著者は経験から現代の小麦の危険性を指摘し、食べないことを主張しています。

経験ベースの話

著者は循環器疾患予防の権威だそうです。具体的な話は著者の診ていた患者の話と著者の経験したことがベースとなっています。そのため著者の主張する根拠は調べれば分かる研究だそうですが、参考文献はありません。

日本なら米ですが、アメリカなら小麦

表紙には「遺伝子組み換えの恐怖!」「すべて小麦が原因だった!」と書かれています。恐怖を煽り、権威で語る糖質制限本のような作りです。

内容は、遺伝子組み換えの話から昔と今の小麦は違うという話になり、そもそも小麦が良くないという話になります。そのため『小麦を食べるな!』というタイトルなのでしょうが、小麦に限った話ではありません。最終的に行き着くところは糖質制限です。

「全粒粉でも小麦は小麦。だから小麦は食べるな!」というのはやや暴論に感じますが、今の小麦は昔の小麦ではないということを踏まえて考えると、小麦だらけのアメリカではこれくらいがちょうどいいのかも知れません。

日本なら米ですが、アメリカなら小麦といったところでしょうか。


[読書雑文]『いまの食生活では早死にする』今村光一

『いまの食生活では早死にする』今村光一を読みました。副題は『自分の健康を守るための指針』です。1977年にアメリカ上院栄養問題特別委員会が発表したレポートを元に、著者は食源病に関する意見を述べています。

1977年のレポートだが今も変わらない

『いまの食生活では早死にする』という強烈なタイトルとアメリカ上院栄養問題特別委員会レポートという組合せは仰々しいように感じますが、書かれていることは食源病のことです。

レポートの内容は、「先進国は同じような病気が増え続けている。食生活が原因である」というものです。動物性タンパク質や脂肪、砂糖をたくさんとるようになった。食べ物が作られる過程で栄養が失われている。栄養バランスが崩れている……などの話が書かれています。

1977年のレポートですが、今(2017年)にも言われていることと変わらないのが驚きです。しかしながら、ガンに関するところを読むと、食源病に重きをおきすぎている気がします。その部分を割り引けば良い本だと思います。


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