「 読書雑文 」一覧

[読書雑文]『読書は「アウトプット」が99%』藤井孝一

『読書は「アウトプット」が99%』藤井孝一を読みました。ビジネス書を「アウトプット」を前提とした読書を勧めています。

読書を意識高くして「アウトプット」を

前向きな言い方をすれば、目的意識を持ってより深く読めばビジネスに活かせられるということです。内容は「人に話す」、「読書メモを書く」、「本から得た内容を行動する」です。読書も意識高くしたいのであれば一見の価値はありますが、具体的な例を細かく解説している本ではありません。

逆にビジネスに活かすことは考えていない。あくまで自分が楽しむために読書をするスタイルであれば、必要性は無いと思います。なぜならば、紹介されている書評サイトや著者お勧めの本もビジネス書や自己啓発に偏っているためです。


[読書雑文]『止まらないで、自転車乙女』阿羅本景

『止まらないで、自転車乙女』阿羅本景を読みました。高校一年の自転車少年陸は、自転車が乗れない中学一年生のお嬢様方に自転車を教えることになりました。

自転車よりもお嬢様たち

お嬢様たちの行動や話し方、考え方はライトノベル特有です。それらが色濃くでており、現実味は皆無です。そのようなキャラクターたちのやりとりを楽しめるのなら、それはそれで面白いかと思います。耐性がないと読み続けるのはしんどいです。

自転車要素は少ないです。あくまで自転車に乗れないお嬢様たちをちょっと強引な方法で自転車に乗せようという話であり、話の広がりもお嬢様たちのやりとりが中心です。そのやりとりに自転車は関係ありません。男女を問わない恋愛要素、メタ的な発言などそういうところが中心です。


[読書雑文]『腰痛放浪記 椅子がこわい』夏樹静子

『腰痛放浪記 椅子がこわい』夏樹静子を読みました。腰痛となった著者はありとあらゆる治療を受けました。回復までかかった三年間の記録です。

鬼気迫る腰痛への対抗心

著者は真面目に真剣に腰痛を治そうとあらゆる治療を受けます。文章からもその姿勢は強く出ており、鬼気迫るものを感じます。

最終的にはその姿勢が故に治療が遅れるということになるのですが、それまでの話で出てくる治療方法は本当に多種多様です。著者は治らないのですが、それで治ったという人も出てくるため、どの治療が腰痛に効くのか分からなくなってきます。

その腰痛放浪記の中で、まるでミステリの伏線のようにあることが示唆されています。しかし、著者は決して受け付けようとしません。その受け付けられない気持ち故に、最後の治療で医師と激しいやりとりをすることになります。その迫真のやりとりに圧倒されました。

「病は気から」というけれど

「病は気から」という言葉があります。そこに行き着くまでに色々なことを試したが故に、そう言える状態になる著者の頑固なまでにまっすぐな姿に凄味を感じました。著者の経験を通じて、言っていることがばらばらの腰痛治療における様々な治療方法のうさんくささが目につきました。

それでも治ってしまう人がいるため「病は気から」なのでしょう。心理療法と代替医療、どちらにしても安易に頼ることなく、やるべきことをやってから頼るべきなのでしょう。心理療法と代替医療について考えさせられます。


[読書雑文]『腰痛探検家』高野秀行

『腰痛探検家』高野秀行を読みました。腰痛治療のために、東洋医療、西洋医療、カリスマ治療師、心療内科と渡り歩きますが、「治ります」が治りません。そんな腰痛治療の出口を求めてさまよう腰痛探検家の腰痛と向き合った体験記です。

腰痛治療にはまっていく

治療師を彼氏に例えて抜け出せない恋にはまっていく姿が面白いです。私もなかなか治らない腰痛を体験していますが、著者のたとえ話や心理は著者の腰痛が治らなくても腑に落ちるものがあります

治療を受ける側の心理

施術のたびに少し良くなったとしてもまた悪くなり、一喜一憂することを繰り返すうちにだんだんと疑心暗鬼になっていきます。自分は治らないのに友人は治った時は複雑な気持ちになります。治療師の言葉に振り回されながらも一途に試してやっぱり治らず他に当たります。

どれも踏んだり蹴ったりの経験です。前向きに真面目に取り組んで自虐する姿を通じて出口の見えない腰痛治療の難しさとめんどうくさい心理状況がよく分かります。迷走していく姿が著者には失礼ながらも面白いです。

腰痛治療に答えはあるか

色々と試す著者の体験を通じて分かるのは、腰痛治療というのは合う医療法や医者に出会えるか、もしくは身体をリセットする方法を見つけられるかだと思います。作中に出てくる著者の友人は医療法や医者に出会えました。著者の場合は水泳が答えでした。

本書に登場する人たちの言葉を総合すると、運動、ストレッチ、鍛える、温めることを全てやり、腰痛を肉体的にも精神的にもストレスとして感じないようにすればよさそうです。

腰痛治療に何が有効だったかは最後まで分かりません。それでも腰痛を治すために色々なことを試し、その心理を描いている本書は、治療に役立つかどうかは別にして楽しむ価値のある追体験です。


[読書雑文]『豆腐バカ』雲井康夫

『豆腐バカ』雲井康夫を読みました。アメリカ市場に豆腐を販売することになった男の失敗談が多めの20年間を綴っています。

前向きな話

とても前向きな話です。歯に衣着せぬ語りは嫌みも上から目線もありません。「こうやって成功した」ではなく「色々とやってきました」が多く書かれているため、そのがんばりと苦労が伝わってきます。それが面白いです。

偉い立場でのアメリカ着任ですが、奥にこもることなく最前線で仕事をしています。しょうもないアイデアから身体を張った宣伝まで実に様々です。本の題名にバカとありますが、ただひたすら豆腐を売るために周囲からバカと言われても色々なことを試し続けたわけです。

そこには気取った姿はありません。ただひたすらに泥臭い仕事です。ちょっとだけぼやきはありますが、前向きになんとかしようとしている著者の姿から前向きに仕事をする元気を分けてもらえた気がします。


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