[読書雑文]『狂気の科学』レト・U.シュナイダー(訳)石浦章一・宮下悦子

『狂気の科学』レト・U.シュナイダー(訳)石浦章一・宮下悦子を読みました。原題は『Das Buch der verrückten Experimente』です。副題は『真面目な科学者たちの奇態な実験』です。

1600年から2002年までの様々な実験についての科学コラム91選です。

ノーベル賞を受賞した実験もあればイグノーベル賞を受賞した実験もあります。しかしほとんどの実験は賞と関わりはありません。

取るに足らない実験や呆れるような実験、倫理に問題のある実験、なぜその実験をしたのかよく分からない実験など、様々な実験の話がまとめられています。これらの実験は題名の『狂気の科学』というほど狂気ではなく、副題の『真面目な科学者たちの奇態な実験』がふさわしい内容が多いです。

真面目な科学者たちの奇態な実験

どのような実験でも実現させるために測定をして、定量的データをとり、再現可能であることを示すために様々なアプローチを行います。端から見ると滑稽にみえる実験でもそのような科学アプローチを取る様が副題に凝縮されています。

これら実験をゴシップ的に楽しめるだけでなく、試行錯誤を繰り返している科学者の周辺を知ることができます。さらに、派手な成功例だけでは分からない、試行錯誤の繰り返しの積み上げがあってこそ科学なんだとも分かるでしょう。

中性から現代までの科学者たちの奇態な知的冒険100選

ちなみに帯には「中性から現代までの科学者たちの奇態な知的冒険100選」とありますが、数えると91選しかありません。

キリがいいから100にしたのか、数えて分かるオチとして100にしたのか。何か意味があったのでしょうか。


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