[読書雑文]『自分の体で実験したい』レスリー・デンディ、メル・ボーリング(訳)梶山あゆみ

『自分の体で実験したい』レスリー・デンディ、メル・ボーリング(訳)梶山あゆみを読みました。副題は『命がけの科学者列伝』です。原題は『GUINEA PIG SCIENTISTS Bold Self-Experimenters in Science and Medicine』です。

自分の体で試すことを決意した科学者と医学者たちの10編の物語です。

原書はアメリカで子ども向けの書籍として出版されています。対象は小学校中学年〜中学生です。そのため大変読みやすいです。

ケレン味のない淡々とした記述

自分の体で実験をしようと決意した背景や、実験の風景とともに描かれる記録、結果、そしてその後の発見につながる話が書かれています。

書名の『自分の体で実験したい』から感じ取れる無茶な姿は全くなく、ケレン味はありません。感動を演出するようなこともありません。淡々とした記述になっています。

それでいて知的好奇心が満たされるので退屈しません。

本書は全米科学教師教会主催の優れた子ども向け一般科学書に贈られる賞を2006年度を受賞しています。他の候補作が何だったかは分かりませんが、その賞が贈られるのも納得の内容です。

対象読者の幅は広い

実験があったから当たり前になったことはたくさんあります。その一端を、基礎知識がなくても理解できます。さらに巻末には、紹介しきれなかった年表もついています。

本書を読むことで、科学と医学の世界は広がるでしょう。


スポンサーリンク
アドセンス