[読書雑文]『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン(訳)島村浩子

『ペナンブラ氏の24時間書店』ロビン・スローン(訳)島村浩子を読みました。原題は『Mr. Penumbra’s 24-Hour Bookstore』です。

あらすじ

失業中の青年が次に見つけた仕事はペネンブラ氏の24時間書店でした。この書店は繁盛していませんが24時間営業で、梯子付きの高い本棚には世間では取り扱いされていない本が並んでいます。書店と本に隠された秘密をめぐり、物語は進んでいきます。

アナログとデジタル

表紙のような本好きをくすぐるアナログな物語かと思いきや、集客のためにハイパーターゲッティング広告を使ったり、書店の3Dモデル化の話など、序盤からデジタル側の話になります。

さらにグーグル社員、友人でもあるミドルウェアのCEO、ハッカーの登場によりその方向性は加速します。

アナログ側の話では、詳細に書かれた書店の業務日誌や何かを調べている常連たち、コデックス・ヴィータイの存在など秘密の仕掛けはたくさんあります。

アナログとデジタルの混じった展開は、本好きやデジタル的な意味をおおよそ分かるならば楽しめる内容ばかりです。

グーグルの魔法

デジタル側の話で大きく扱われているのがグーグルの存在です。その巨大なリソースは現代の魔法です。

物語が停滞しそうな時にグーグルの魔法で絞り込みが行われます。そうして問題は解決し、話は次に進んでいきます。

デジタルとアナログの融合

デジタルとアナログを今風に融合しているところが本書の面白さです。

デジタルの最先端がグーグルなら、アナログは活版印刷や活字、博物館アーカイブ、そして人と人のつながりです。

本とコンピュータとゲームの素養があれば、本書はさらに面白くなるでしょう。


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