[読書雑文]『明日の朝、観覧車で』片川優子

『明日の朝、観覧車で』片川優子を読みました。100kmウォークに挑戦する高校一年生の物語です。

歩くと思考は内側に

はじめは「なんで、私が、歩いてんだ」みたいなことをぶつくさいいながら自分の家庭環境などを振り返っています。一人なので色々と思うところがあります。しかし、身体の痛みから思考が停止して、ただただ歩く状況になります。

普通は100kmも歩くことはありませんから、そのような状況が続くと身体の痛みは通常では考えられないほどになりますし、そうなると思考の転換があるそうです。主人公は自分の家庭事情がそうでした。

無償の厚意を受けて歩き続け、思索しては雲散し、そしてまた歩き続けて思索する。繰り返しているうちに何かが変わる。まるで修行です。

著者の体験と衝撃から

ほんとうに歩くだけで、大きなドラマもありません。それでもなぜか歩き続ける姿はちょっとした自分探しの旅だと思います。著者は実際に三河の100kmウォークに参加しています。その時の衝撃から書き上げたのが本書です。

著者は「この気持ちを少しでも感じて欲しいと思い本書を書いた」とあとがきに書いています。追体験ができると思いますし、歩いてみたくなるはずです。

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