[読書雑文]『富士学校まめたん研究分室』芝村裕吏

『富士学校まめたん研究分室』芝村裕吏を読みました。工学系のめんどくさいアラサー女子は同僚の力を借りながらロボット戦車を開発する物語です。

残念なリケジョ

自分でめんどくさいと言っているだけあってめんどくさい女性ですが内面は純です。内面ではひたすら自虐と反省を繰り返しており、たまにそれが行動にもでます。その赤裸々な内面と普段のツンツンした行動のギャップを可愛いと思うかどうかだと思います。

一人やっちゃったことをもだえています。それが可愛く面白いです。

ロボット戦車ことまめたん

表紙に描かれているとおり多脚戦車です。似たような物ですと攻殻機動隊のタチコマ・フチコマです。さすがにタチコマ・フチコマほどアグレッシブでもなければ会話をするようなAIは持ち合わせていません。

それでも終盤の描写は新しい時代を感じさせるものだと思います。既存のシステムとリンクして思わぬ行動に出たり自動判断で敵を追い込んでいく姿は興奮させられました。

ロボット戦車導入の過程

技術的な障害や自衛隊内での現場感のあるやりとりは読んでいてワクワクしました。

兵器として現状と関連してどのポジションの兵器にするかであるとか、災害のことも視野に入れて設計するなど、自衛隊らしい考え方やエピソードを盛り込んで描かれています。その現場感ある論理的な会話や思考でゼロから作り上げていく過程は物作りの過程そのもので、臨場感があり引き込まれます。

面白さは三つ

もだえる姿は恋愛物であり、兵器を作り込むところは開発物であり、活躍する姿はSFです。この三つが本書の面白さです。

スポンサーリンク
アドセンス

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


スポンサーリンク
アドセンス