[読書雑文]『この空のまもり』芝村裕吏

『この空のまもり』芝村裕吏を読みました。電子タグで汚染された日本に対し、ニートの架空防衛大臣が戦いを仕掛ける物語です。

ネットスラングと様式美

主人公はニートだが凄腕、ニートだが幼なじみに好かれている、ニートだが信頼されている、ニートだが仲間がいる。その状況におごることなく冷静に、でも不器用に対処している。そういう話です。

主人公の周辺もまとめサイトで見かけるような様式美のようです。それが面白く、苦笑いさせられます。

電子タグに汚染された日本

電脳コイル』や『イングレス』のように、メガネやスマホを通じて見ると現実に仮想現実が重なって見える世界です。その仮想現実は近隣諸国による政治的落書きで日本の空は埋め尽くされており、日本政府は対処していません。

愛国心

右も左も子どもも大人もそれぞれの立場で愛国心を語り、行動するシーンがあります。それらが収束していく中で、主人公もまた特有の考え方で行動をします。様々な愛国心や個人が出来ることについて決して熱くならず、一見投げやりのような主人公のシンプルなまとめが印象的です。

愛国心となるとなぜか極論や罵倒や暴力がクローズアップされがちです。本書で愛国心とは何かをちょっと考えてみるのも面白いでしょう。

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